広島堂林翔太内野手(31)が21日、来季の2ケタ盗塁に意欲をのぞかせた。20年に17盗塁を記録した足技の持ち主ながら、今季はチーム方針もあって101試合出場で1盗塁どまり。「もっと走らないといけないメンバーがいるので」と冗談めかしつつ「僕はもともと走りたい。最低でも2ケタはいきたいですね」と力を込めた。

23年開幕から“ロケットスタート”を切る準備を進めている。今季は抜群の勝負強さを誇り、代打打率3割3厘でチーム2位の勝利打点8。一方で「体は痛いところばかりだった」という。オフは全身を整え直す目的もあって体幹トレを継続。シーズン中から2キロ程度落とした体重95キロが今、しっくりきている。

「いい意味で無駄を省けたというか、体を締められた。もちろんこれを1年間続けないといけないんですけどね。走っていても楽だし、スムーズ。それがスピードにつながってくれば、もっと楽に走れる(盗塁できる)かなと思います」

新井新監督が機動力野球の復活を掲げる中、走れてスタメンも張れるプレーヤーは貴重な存在に違いない。この日でマツダスタジアムでの年内自主トレを打ち上げ、年末は地元愛知などで体をいじめ抜く予定。三塁、外野で激しいレギュラー争いを勝ち抜くため「攻守」に加えて「走」にもこだわる。【佐井陽介】

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