全試合男の言葉は厳しかった。巨人丸佳浩外野手(33)が来季の中堅手争いに言及した。原監督が不動の中堅手だった丸の右翼コンバートを明言したが「そうなって欲しくはないが、戻らざるを得ない状況になってしまうんじゃないか」と懸念を示した。

中堅手を含めた外野争いには増田陸や増田大、ウォーカー、移籍組の長野、松田、オコエに加え、ドラフト1位浅野翔吾外野手(18)、同2位萩尾匡也外野手(21)らの名が挙がる。原監督には誰も中堅にはまらなければ戻るよう言われているためチームの若手への物足りなさを指摘した。

「陸が積極的に外野に挑戦する思いは分かる。ただ今の立ち位置、状況をしっかり考えて取り組んでもらえたら。正直『外野手争い』というほどの選手がいるのかな」

広島時代の原点を思い浮かべる。監督室に呼ばれ当時の野村監督に言われた。「出ている間に野球選手としてのページを1枚ずつ増やしていかなあかんぞ」。絶対的レギュラーという立ち位置ではなく「使ってもらっていた」状況で、無駄にできる打席や守備機会は1度もなかった。

今季抜てきされ1軍戦に出場した若手は何人もいたが「そこで大丈夫だと思ってほしくない」と語る。1打席、1守備が「人生のターニングポイントになってくると自覚して」と若き日の自分に照らし合わせた。【三須一紀】

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