東京6大学の東大が、今年のスローガンに「奪出」を掲げた。13日、都内のグラウンドで練習始めを行った。

スローガンの「奪出」には、最下位脱出と、勝ち点奪取の2つの意味を込めて決めた。根津神社で必勝悲願を行った梅林浩大主将(3年=静岡)は「昨年のスローガンは『躍進』で、力のある4年生が東大ここにありと示すチームを作ってくれた。躍進したチームを、さらに強くして勝ち点を取って、最下位を脱出したい」と力強く話した。

昨秋は慶大から1勝を挙げたが、勝ち点は奪えず50季連続の最下位だった。元中日の井手峻監督(78)が、昨年11月から体調不良のため入院。今春リーグ戦は大久保裕助監督(64)が代行で指揮をとる。井手監督とはメールなどで連絡をとっており、大久保助監督は「井手監督の野球がチームに浸透してきた。バッテリー中心の守りの野球から、攻撃では足をからめたい」と話した。

4番として期待がかかる梅林は「1試合で1本必ず打てるのが目標。毎試合打てば、打率3割は超える。求められるのは打点だと思うので、しっかり勝ちに貢献したい」と掲げた。