天国にいるじいちゃん、今年俺やるよ! マツダスタジアムでの合同自主トレに合流した広島松山竜平外野手(37)が、昨年9月に他界した祖父に今季の活躍を誓った。

祖父には幼少期からかわいがられ、大学に進む際には飼っていた牛を売って学費を工面してもらった。九州国際大をへて広島入りすると、お立ち台では「鹿児島にいるじいちゃん、ばあちゃん、今日俺やったよー」と叫ぶセリフがファンにも浸透した。昨季最終盤の訃報は、CS進出に可能性を残すチームに残ることを決断。悲しみをグッとこらえ、グラウンドに立ち続けた。「ここ数年は(お立ち台に上がるのが)少ない。数多く立てることがレギュラーで出ている証拠にもなる。そこを目指して、もう一花咲かせられるように」。帰省した元日、墓前に感謝と今季の活躍を約束した。

22日まで後輩の林や田村らと地元鹿児島県で自主トレを行ってきた。「それぞれ(の選手)にどうしたらいいか考えることで引き出しが増え、自分自身の技術向上にもつながった。とにかく頑張って、結果を残すことを意識している」。バットのヘッドを頭の後ろに倒して構えるなどフォームを微修正。持ち味の打力を磨き、再びレギュラーとして暴れる姿を祖父に届ける。【前原淳】