23年初実戦が見えてきた! 阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)が27日、甲子園室内練習場で新人合同自主トレに参加し、同自主トレ中では初めて打撃投手のボールを打ち込んだ。現在は右足の肉離れで別メニュー調整中。キャンプも2軍スタートが決まっているが、1、2軍が勢ぞろいする2月11日の紅白戦出場に前進した。

ティー打撃を行った後、打撃投手が投じた直球を力強くスイングした。鋭い打球で防球ネットを揺らし続けた。「今できる100%(の力)です。手投げですけど、実戦により近い形で打てて良かった。これから上げていきたい」。まだスパイクは履いていない段階だが、手応えをつかんだ様子だ。

即戦力として右翼レギュラー奪取が期待される背番号1。焦りは禁物とはいえ、第2次岡田政権の初実戦となる11日紅白戦に出場できるに越したことはない。捕手梅野、一塁大山、二塁中野、中堅近本など、すでに多くの守備位置で核が明言される中、右翼は未定。1軍キャンプスタートとなった前川、井上らと激しいサバイバルが予想されるだけに、いち早く実力を発揮しておいて損はない。

和田2軍監督はドラフト1位のキャンプ初日の本隊合流こそ明言しなかったが、早期合流は強調。「リハビリという段階では順調。トレーナーの報告も聞かないといけないけれど、早い段階で合流できる」と説明した。岡田監督も「2軍スタートやから、紅白くらいをめどでええんちゃう? 早くてもやで」とイメージ。地に足をつけつつ、勝負どころのアピールから開幕右翼奪取をもくろむ。【三宅ひとみ】