ロッテのドラフト1位ルーキー菊地吏玖投手(22=専大)は、春季キャンプでの先輩との交流を心待ちにした。石垣島に先乗りして自主トレを行ってきたが、30日は完全休日。宿舎近くの海などで暖かな気候を感じながら英気を養った。

28日に復帰会見を行った前レッドソックスの沢村拓一投手(34)にも積極的に自分から“弟子入り”志願するつもりだ。大卒1年目から巨人の先発、中継ぎ、抑えで活躍してきたイメージが強く印象に残っている。メジャーで1シーズン50試合以上投げた姿もテレビやニュース映像で見てきた。「そういう方と同じチームで野球が出来ますし、同じピッチャーなのでいろんなことを聞いて吸収したい」。技術的なことも「ボールのスピード、スプリットが速く鋭く落ちることが武器の投手。自分はまだ決め球が確立しきれていない部分があるので、どう体を使えばいいのかを聞いてみたい」と脳裏には質問事項があふれている。

すでに石垣島先乗り組の高部瑛斗外野手(25)や池田来翔内野手(23)には宿舎の部屋を訪れて助言ももらった。「今日からは本隊が合流するので『最初が大事だよ』と教えていただいた。第一印象が大事だと思うので、元気良くいきたいと思います」。持ち味のムードメーカーぶりも披露しながら、野球でも存在でも“菊地流”を構築していくつもりだ。

石垣島では29日にブルペンで32球を投げ込んだ。ツーシーム、カーブ、スライダーなどの変化球も確認。「まだ改善の余地ばかりですけれど、意外と体力的にも疲れた感じはないので、出来も悪くないかなと」とキャンプインに向けた準備は万全だ。昨季ドラ1の松川虎生捕手(19)は開幕スタメンを勝ち取った。菊地も投手陣の一角に食い込むための“収穫の春”にすべく、2月1日を迎える。【鎌田直秀】