遊撃手と投手の二刀流として、昨夏の甲子園で準優勝した下関国際(山口)仲井慎内野手が1日、都内の駒大に入寮した。

制服姿で、両親と地元の兵庫県加西市から車で約10時間をかけて上京。高校では携帯が禁止だったため、3日前に購入したばかりだ。高校時代は制服かユニホームかジャージーのみ。わずかな私服も実家から持ってきたが「ジーパンは2年ぶりくらい」と笑った。

グラブは、内野手用と投手用の2つを持参した。まずは遊撃手がメインとなる見込みだが「投手も自信がある。日本一を目指しているチームに、自分が貢献できるようにしたい。自分の成績はあんまり考えていません」と力強く話した。

甲子園での力投が、記憶に新しい。昨夏の甲子園、準々決勝で優勝候補の大阪桐蔭と対戦。2番手でマウンドに挙がると、3回1/3を被安打3の無失点に抑えて流れを変え、5-4の逆転勝利を引き寄せた。対戦した大阪桐蔭・星子天真内野手は青学大に、伊藤櫂人内野手は中大と、同じ東都に進む。「大学でも対戦できるのが楽しみです」と明かした。

高3ではプロ志望届を提出しなかったが、4年後に向けて「幼い頃からの夢。目指せるなら、夢をかなえたい」と意気込んだ。