「ハマのブルドッグ」がベールを脱ぎ、日本野球への順応性を示した。DeNAの新外国人J・B・ウェンデルケン投手(29=ダイヤモンドバックス)が2日、今キャンプ初のブルペン入り。30球投げ「すごくいい感触でした。粘り気のあるマウンド、日本のボールだったり、ロジンバッグも気に入っています」と手応えを示した。

昨季の最速が97・5マイル(約156・9キロ)で、速球を武器とする剛腕。過去3年でメジャーで奪った三振の半分を速球でマークしたが、この日アピールしたのはまとまりの良さだった。動くボールながら、ほとんどの球を低めに制球。名伯楽で知られる小谷コーチングアドバイザーを「ボールが低めに集まっていて、良かった」とうならせた。

鉄壁の「勝利の方程式」の構築に向け、大きなカギを握る。メジャー通算144試合に登板し、10勝6敗2セーブ、防御率4・00と経験豊富なリリーフ右腕。昨季は守護神の山崎、セットアッパーのエスコバー、伊勢とともにシーズン終盤に入江も台頭したが、ウェンデルケンが加われば、さらに強固なリリーフ陣が形成される。

入団会見では「ブルドッグのような力強さを持って、打者と対戦する」と決意表明した。「アメリカではブルドッグは信念を持つとか、攻め気があるイメージとして使われるフレーズで、それが頭に浮かんだ」と説明。三浦監督からは「丁寧に投げてるなと。今日はまだまだ、ブルドッグじゃなかったけど、アドレナリンが出ればブルドッグに変身するでしょう」と期待を寄せられた。【久保賢吾】

◆ハマの○○ 日本一に輝いた98年に流行語大賞を受賞した佐々木主浩の「ハマの大魔神」、三浦大輔の「ハマの番長」、井納翔一の「ハマの宇宙人」、工藤公康の「ハマのおじさん」など。現役では宮崎敏郎の「ハマのプーさん」、藤田一也の「ハマの牛若丸」。

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