オリックスのドラフト2位、内藤鵬内野手(18=日本航空石川)が近日中にAグループ(1軍)練習に参加するプランが3日、浮上した。宮崎キャンプでは持ち前の長打力でアピールを続けている。

中堅に舞い上がった飛球がふわっとひと伸びした。フリー打撃で約5球ずつ10打席に立ち、振りを強めた打席では5スイングで3本柵越え。「引っ張りだけでなく中堅にも飛距離を出せるところを見せたかった。昨日までは力んでいたけど、今日はリラックスしてやっと本来の姿を出せたと思います」。体重101キロは変わらないが1カ月のトレーニングで体脂肪が減り、筋肉量がアップ。「高校では力任せだったけど、体の使い方や強さが大事と実感する。飛んでいく感じが違います」と伸び盛りだ。

現在2軍を主に担当する高橋信二打撃コーチは、似た雰囲気が漂う新人時代の巨人中田翔と比較し「中田より(ハンドリングが)柔らかい。打球の上げ方を知っている。あの風格は社会人です」と高校通算53本の大砲に目を細める。中嶋監督も前日に打撃を視察した。

A、Bグループの球場が隣り合い、入れ替えも頻繁なオリックスだが、4位の杉沢龍外野手(22=東北福祉大)とともにAグループに参加する可能性がある。「見学」の狙いも含むとみられるが、もちろん高い期待の表れ。充実の初キャンプを送る内藤は「楽しく野球ができています」と、高校3年生らしいスマイルが絶えなかった。【柏原誠】

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