キャンプインから球春到来。6年ぶりの「世界一決定戦」、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕も約1カ月後に迫ります。侍ジャパンへのエールを込め、「MY WBC」を紹介します。第2回は日本ハム編です。

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日本ハムから代表入りしたのは伊藤だけではない。梶原有司ブルペン捕手(38)もスタッフの一員としてWBCに参加する。現役時代は独立リーグの四国・愛媛でプレー。その後09年にブルペン捕手として日本ハムに入団した。15年のプレミア12や21年の東京五輪など“代表経験”は豊富。「選ばれたからには役に立ちたいので、自分の仕事を全うしたいという気持ち」。チームをバックアップし、勝利に欠かせないピースになる。

再会を楽しみにしている人たちがいる。パドレスのダルビッシュとエンゼルス大谷。「ファイターズで一緒に過ごしたメンバーなので、また一緒に戦えるのは楽しみです」。いまやメジャーでも屈指の投手となった2人のボールを受けるのを、心待ちにしている。

投手がマウンドで最高のパフォーマンスができるようにサポートするのが、最大の使命。「常に同じように捕ったり投げたりしないといけない。舞い上がっていたら仕事にならないので、感情の波をなくしてやりたい」。金メダルを獲得した東京五輪に続いて、3大会ぶりの王座奪還を目指すWBCでも陰から支える。【石井翔太】