西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(55)が、19年ドラフト1位の中日石川昂弥内野手(21)のブレークを予告した。4日の沖縄・北谷1軍キャンプに続き5日は2軍の読谷を訪問。ランチ特打で快音を連発した石川昂を激賞した。

清原氏 右へ左へバックスクリーンへすごい打球を打っていた。(故障した)左膝であれだけ踏ん張れれば、打撃の方は問題ない。軽々と振って、あれだけの飛距離を出す。去年よりはるかにいい。打つことに関しては仕上がっている。

右翼、左翼、中堅の全方向に柵越えを連発。62スイングで18アーチをかけた。視察した昨年から格段に進化した姿に目を細めた。

石川昂は3年目の昨季、開幕三塁を張ったが5月に左膝靱帯(じんたい)を損傷。手術を余儀なくされ、出場37試合、5本塁打に終わった。「ケガ続きから脱したい、という気持ちが打球に表れていた」。まだリハビリ組ながら、打球にあふれる気迫を感じ取った。

石川昂も手応えを深めた。「『今年の方がいい、このままいったら(試合に)出らるよ』と言われ、自信になりました。うれしかったです」。清原氏はドラフト1位、仲地礼亜投手(21=沖縄大)の打撃投手もチェック。「スピードガンより、打席に立つと速く感じると思う」。同期の樋口、浜相手に53球を投じ、高めの直球で空振りを奪うなど快投した姿に、即戦力の期待を込めた。【伊東大介】

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