東都大学リーグ2部・専大の西舘昂汰投手(3年=筑陽学園)と西村進之介外野手(3年=栄徳)がそろってプロ入りを目標に掲げた。同大は6日、神奈川・伊勢原市内のグラウンドで全体練習を行った。

最速150キロ右腕・西舘は「プロ一本です」と宣言。筑陽学園2年時、秋季九州大会では、当時、興南(沖縄)のエースだったWBC日本代表のオリックス・宮城大弥投手(21)との延長13回に及ぶ投げ合いを制した。「この経験が自信につながっている。またプロで戦いたい」と再戦を願った。高3では今秋ドラフト上位候補に挙がる上武大・進藤勇也捕手(3年)とバッテリーを組み、春夏連続で甲子園出場を果たした。

この冬は「緩急」を課題に、変化球の精度を上げることを意識している。さらに「管理栄養士の母に聞いて、食事を勉強した」と、体重は昨秋のリーグ戦後から6キロ増の92キロに。体も心も自信をつけ、ドラフト指名を狙う。

50メートル6秒、俊足巧打の西村は昨秋、打率4割超えで最高殊勲選手とベストナインを受賞した。「秋に結果が出せたのでプロを目指したい。まずはリーグ戦で首位打者を取る」と力強く語った。昨春は右足首のけがでスタートが遅れたが、その間にバッティングを見直した。「足を使ったタイミングの取り方を変えて、バッターボックスでも深く考えないようにした」と調子を上げた。「自分が軸にならないといけないので自覚して、姿勢でも結果でもチームに貢献できるようにしたい」と17年以来6年ぶりの1部昇格へ、専大ナインをけん引する。【星夏穂】