DeNAドラフト1位の松尾汐恩捕手(18=大阪桐蔭)が、シート打撃でマルチ安打をマークした。

プロ入り後初の実戦形式で7年目の京山、2年目の三浦と“対戦”。ともに追い込まれながら、2打数2安打3打点と結果を残し「投手のレベルが高いので不安はあったんですけど、いい結果が出せたので良かった」と安堵(あんど)した。

対応力の高さを示した。一、二塁で迎えた京山との1打席目は全6球が直球勝負の中、フルカウントから「シンプルに差された」と詰まりながら右前打。二、三塁で迎えた三浦との2打席目は低めのカットボールを中前に運んだ。「1打席目は自分の形で打てなかったので、2打席目はどんな球でも対応していこうと思った」と頭を整理し、結果に結び付けた。

打撃フォームにも変化を加えた。1打席目の反省を生かし、構えを少しコンパクトにしながら、タイミングの取り方も工夫した。キャンプ初の居残り特打では3本の柵越え。三浦監督は「変化球にうまく対応してましたし、順調に過ごせているのが非凡なところ」と評価。11日の紅白戦での実戦デビューに向け、大きく前進した。【久保賢吾】

【写真特集】プロ野球キャンプ 虎の新助っ人アベック弾に新井監督「運玉」成功など