ロッテ小野郁投手(26)が8日、沖縄・石垣島での春季キャンプで行われたシート打撃(ライブBP)に初登板し、打者3人に全16球を投げて完全に封じた。打者の7スイング中、前に飛んだのは遊飛の2つだけ。多くがバックネット方向へのファウルだった。「まっすぐとフォークしか投げていないですし、バッターもまだ(実戦に)慣れていないのでまだまだこれからです」。福田光輝内野手(25)のバットを折るほどの力強い球が目立った。

今季は吉井理人監督(57)が7、8、9回の終盤に起用する投手を固定せずにシーズンを戦う“レバレッジ”方式の採用を予定している。9回を任せる守護神を置かずに、3人もしくは4、5人の投手が臨機応変に登板する形。小野は「そこに食い込めるように、投げさせてもらえるように頑張りたい」と意気込んだ。昨季は44試合に登板し、18ホールドを挙げて防御率も1・99。9試合連続無失点や、5月の西武戦ではわずか12球で3者連続三振を奪い、オールスター第1戦でも3者連続空振り三振に斬るなど、候補の有力候補の1人だ。【鎌田直秀】