キャンプインから球春到来。6年ぶりの「世界一決定戦」、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕も約1カ月後に迫ります。侍ジャパンへのエールを込め、「MY WBC」を紹介します。第6回はソフトバンク編です。

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第3回、4回大会に連続参加し、縁の下で侍ジャパンを支えた鉄腕がいる。ソフトバンクの浜涯泰司打撃投手(52)だ。「まるっきり、シーズンとは違う期間やったね。ジャパンのユニホームを着るだけで気持ちも変わる。バッピとは言えね。投げる打者のメンバーもすごいし」と当時を懐かしんだ。

打撃投手にとっても、日の丸を背負うプレッシャーは大きなものだった。「1回目も確かにしんどかったけど、2回目は年のせいか、めちゃくちゃしんどくて。プレッシャーもあったのかな。帰ってきてから時差ぼけもあるし、1週間くらい疲れが取れなかった」。身も心もすりへらし、日本のために投げた。

初参加の第3回大会では「ボールが滑って、日本の球と全然違う」と、国際球にも苦戦した。「みんな普段は何も付けないけど、いろいろ付けて試して。他の打撃投手はホテルにあるシェービングクリームが一番いいと言っていた。滑らないようにね。みんないろいろ工夫して投げてたよ」と舞台裏を明かした。

今回は大谷らメジャーリーガーも多数参加。「メンバー見たときに、行きたかったなと思ったよ。もう年的に無理やけど(笑い)。でも見るのが楽しみやね。頑張ってほしい」。世界一奪回を願っている。【山本大地】