岡田阪神の開幕ローテーション争いが本格化する。期待の若虎コンビ西純矢投手(21)、才木浩人投手(24)が9日のシート打撃に登板する。昨秋の安芸キャンプでも実戦形式はなかった。昨季6勝を挙げた西純は「久しぶりに(打者に)投げるので感覚を取り戻したい」と話した。

打者の反応を知るためにスライダーやカットボールも投げる。昨年12月にツインズ前田健太から教わったツーシームも「投げていくと思います」と試すつもりだ。7日はノイジー、ミエセスの両助っ人が連発したが「すごい打撃をしていた。機会があれば反応とか感想を聞けたら」と、恐れることなく対戦を望んだ。

右肘手術を克服し昨季4勝の才木は「真っすぐはもちろん確かめたいが、カーブでしっかりゾーン内にカウントが取れるか、フォークは低めに決まっているかを確認したい」と話した。青柳、伊藤将、西勇に続く先発として、2人の覚醒を期待している指揮官はシート打撃に乗り気ではなく打たれても評価を落とすことはない。2人とも次回は12日の紅白戦に登板する。岩貞やB・ケラーらライバルも多い。激しい先発枠争いは、いよいよ実戦へと入っていく。【石橋隆雄】

【関連記事】阪神ニュース一覧