「大魔神フォーク」アップデートで2ケタ勝利だ!! DeNA上茶谷大河投手(26)が8日、沖縄・宜野湾キャンプで球団OBの佐々木主浩氏(54=日刊スポーツ評論家)からフォークボールの手ほどきを受け、ブルペンで今キャンプ最多の約130球を投げ込んだ。昨春キャンプ以来の指導に「いいボールもありましたし、その時の感覚というのは、すごく分かりました」と完全習得に手応えを示した。

目慣らしで打席に立った牧も驚くほど落差のあるボールが、ミットに収まった。大先輩の指導内容の詳細は明かさなかったが、今オフの自主トレでは東洋大で同期のソフトバンク甲斐野からも助言を受けており「その中で気になることがあったので、佐々木さんに聞きたかった部分はありました。感覚の話」と、うなずいた。昨季は実戦でのフォークの投球割合も少なく「僕は正直、フォークピッチャーではない。カットスラ(イダー)ピッチャーなので」と自己分析しつつも「その中で三振を欲しい時に投げられれば幅も広がると思います。必要なボール」と認識。佐々木氏も「こうやってやればキッチリ(ボールが)抜けますよというのを今回は。いい落ち方をしていた」と評価した。

1年目の7勝が最多で、以降3年間は不本意な成績が続く。小谷コーチングアドバイザーからは最低ノルマとして2ケタ勝利を課せられ「必ず期待に応えます」と意気込んで臨む5年目。「大魔神フォーク」をものにして、大きな飛躍を遂げる決意だ。【鈴木正章】

○…佐々木氏が「フォーク塾」を開校した。ブルペンで石田や入江に指導したほか、上茶谷と森原、ドラフト5位橋本達弥投手(22=慶大)には室内練習場で追加レッスン。ボールの抜き方や練習方法を伝授したレジェンドは「ヒントはあげるけど、やるやらないは彼ら自身。ものにしたらプロで生きていけるわけだから」と話した。

○…WBC代表の牧が、ブルペンで打席に立って目慣らしを行った。石田、伊勢、上茶谷、宮城の球筋を確認。「やっぱり見ると見ないでは全然違うので。自分のタイミングとか図れたので良かったです」と振り返った。11日の紅白戦も出場予定。3月の本大会へ向け「まずは目を慣らしていきたいなと思います」とピッチを上げていく。

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