日本ハムのドラフト3位加藤豪将内野手(28=メッツ3A)が、韓国サムスンとの練習試合で実戦デビューした。

5回に代打で登場。二直と空振り三振に終わったが「結果がヒットという考えはない。いいメンタルで入ってストライクを振って、ベストのスイングを出せればそれが結果。きょうは自分との勝負に勝てて本当に良かった」と独特の表現で振り返った。

メジャー経験も生かし「3つのフェーズ」を設け調整中。初戦のテーマは心拍数で「自分は脈が低いので逆に高めないと。DHだったということで、ちょっと流れが違う」。脈拍140を想定し、意図的に自身を鼓舞して打席に入り「しっかり脈を上げられるよう頑張った」と“勝因”を挙げた。

右手人さし指骨折からわずか10日での実戦出場とあり「予定よりも1週間早いので、指が腫れたりしないかテストしながら」と慎重。常に自分と向き合いながら、地道に歩を進める。

○…野村佑希内野手が韓国サムスンとの練習試合で左翼線に二塁打を放った。「出たことは良かった」としつつも、「打席では真っすぐにタイミングに合ってなかったので、そういうところはまだまだ」と振り返った。四球で出塁した6回は盗塁も決めた。「足は全然速くないので、より隙を狙わないと先の塁には行けない。スピードというより、そういうところにより意識を向けられている」と語った。

○…五十幡亮汰外野手が韓国サムスン戦で2安打1盗塁と躍動した。「打席の内容としては悪くなかった」と振り返る一方、走塁ではけん制死もあった。「ホームインするまでを責任を持ちたい。チャレンジした結果ではあるが、なぜアウトになったのかは考えていきたい」と反省を口にした。新庄監督は「失敗してタイミングを計ってもらえたら成功の元になるし」とプラスに捉えていた。

○…韓国サムスン戦に先発した畔柳亨丞投手が、2回をパーフェクト投球。最後の打者から空振り三振を奪ったチェンジアップを「あれだけは合格点だと思います」と振り返った。だが「他は全然だめ」と厳しく、「ストレートが浮く。ブルペンではもっと思い切り腕を振って、ダイナミックさを取り戻していきたい」と語った。

○…侍ジャパン入りしている伊藤大海投手が、韓国サムスン戦の4回に3番手で登板し、1イニングをパーフェクトに抑えた。WBC球を使用し、先頭打者への2球目でバットをへし折るなど球威も十分。代表組で先陣を切って実戦登板し「1試合目にしては良かった」。次は14日の楽天との練習試合で登板予定だが「もう1回、建山さん(投手コーチ)と話し合おうかな」と、日程調整も視野に入れながら、本番に備える。

○…吉田輝星投手が韓国サムスン戦に救援登板し、2イニングを投げて無安打、2奪三振で無失点。「真っすぐとフォークのコンビネーションで、うまくストライクとボールを使い分けながら投げられた」と手応えを口にした。「内角への真っすぐとスライダーを試したかったけど、右打者が少なかった。それは次の試合でやりたい」と次回登板を見据えていた。

日本ハムが韓国サムスンに勝利 清宮幸太郎が弾丸先制2ラン 吉田輝星2回完全/練習試合詳細