球際もメンタルも“ストロング”だった。巨人ドラフト4位の門脇誠内野手(22=創価大)が11日、宮崎キャンプ初実戦で躍動した。観衆約2万4000人が集まった紅白戦に「2番遊撃」で先発。5回無死二塁の守備、松原の二遊間への強いゴロがイレギュラーして跳ねた。「あの一瞬は何も考えてない」ととっさに落ち着いて対処。2回にも中前に抜けそうな打球で併殺を完成させ、安定感を示した。
日々の鍛錬が凝縮されていた。創価大時代はテニスボールを使ったハンドリング練習に明け暮れた。プロ入り後は坂本の柔らかい守備をインプットして、質問して血肉にする。目のトレーニング用のサングラスや65万円の酸素発生器など、ハイテクアイテムを駆使するルーキーも地道な積み重ねが根底にある。
バットでも光った。1回1死の実戦初打席、追い込まれながらも変化球に食らいついた。「頭の中では常に最悪の想定をしている。追い込まれてからどう対応するかは打席に入る前に考えていた」と焦らなかった。体勢を崩されながらも得意のバットコントロールで右前に運んだ。3回2死でも左前打を放ってマルチ安打。「ストロング門脇」の名付け親である原監督に攻守でアピールした。
創価高1年から創価大4年まで公式戦116試合999イニングフル出場中の鉄人。紅白戦後改めて「1年間戦力になれるように」と誓った。宮崎入り時、飛行機の荷物検査で止められ、危うく没収されかねなかった酸素発生器も、今はホテルで毎晩愛用して体をいたわる。プロでも強い男で居続けるため、努力は惜しまない。【小早川宗一郎】



