楽天田中将大投手(34)が、3月30日の日本ハムとの開幕戦(エスコンフィールド北海道)で、開幕投手を務めることが決まった。13日、石井一久監督(49)が明言した。日本では12年以来、11年ぶり2度目、日米を通じて6度目の大役となる。駒大苫小牧高時代を過ごした“第2の故郷”の新球場初戦で、新庄剛志監督(51)率いる日本ハムに挑む。日米通算200勝まであと10勝。大記録へ向かうシーズンを、歴史的一戦からスタートする。
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沖縄の晴天の下、大舞台の経験十分の田中将が、引き締まった表情で開幕投手への思いを語った。
「12球団、12人しか経験することが出来ないので。投手として特別なところだと思いますけど、しっかりそこを担って、勝利につながる投球をしたい」
エスコンフィールド北海道の開業に合わせて、今季は日本ハム-楽天の1カードだけ1日早く開幕する特別な日程。駒大苫小牧では2年夏に甲子園優勝、3年夏は早実との決勝で延長再試合の末、準優勝を果たした。「縁のある北海道の新球場の第1戦目。一番最初に勝利を挙げられるようにという思いはあります」と意気込む。敵地とはなるが「最初に投げた先発ピッチャーは誰と誰と、後々言われていくと思う。すごく光栄なことだと思います」と、歴史に名を刻む栄誉を喜んだ。
石井監督の迷いもない。「2023年、オープニングゲームは田中将大でいこうかなと思います」と明言。則本、岸ら好投手がそろう中でも「今年は任せようと決めていた。一択かな」。キャンプ初日の1日には「今年の1歩目と1勝目は託すから、よろしく頼む」と伝えたという。
田中将は、楽天復帰1年目の21年は4勝、2年目の昨季は9勝と不本意な成績に終わり「ガラッと変える」と決意して臨む3年目。グラブの位置や左足の上げ方など投球フォームを試行錯誤しながらの調整も順調で「しっかり準備して、いい調整をして開幕を迎えられるようにとは思います」と言う。
節目となる日米通算200勝は、かねて「シーズン早い段階でクリア出来れば」と言うようにあくまで“通過点”と捉えている。ヤンキース時代には4度務めた開幕投手。のしかかる期待や重圧も「それは何度も経験していることなので。別にアメリカも日本も違いはないです」と言う。北の大地から一足早い開幕白星で、自身とチームにとって最高のスタートを決める決意だ。【鈴木正章】
◆田中将の開幕投手 過去は日米通算で5度ある。日本では12年ロッテ戦(Kスタ宮城)で敗戦投手。ヤンキース時代は15~17、19年の計4度で1勝2敗だった。日本のプロ野球で開幕投手の11年ぶりは、藤井秀悟(02年ヤクルト→13年DeNA)に並ぶ最長ブランクになる。
◆日本ハムから25勝 田中将の対パ・リーグ球団別通算勝利は日本ハム25、オリックスとロッテ各19、ソフトバンク17、西武11で日本ハムが最も多い。北海道の球場では札幌ドーム、函館で通算9勝3敗と好相性。すでに開幕投手に決まっている日本ハム加藤貴との先発対決は過去3度あり、1勝1敗。



