DeNA浜口遥大がブルペンで182球の熱投を見せた。

沖縄・宜野湾キャンプの第3クール最終日。「しっかり球数を投げたかった。器用なタイプではないので、ここではこういう球を投げたいと考えながら。今しかできないので」。他の投手陣が投げては抜ける中、1人左腕を振り続けた。

100球までは直球で体を疲れさせ、以降は変化球も交えてコースを狙い、カウントをつけた。斎藤チーフ投手コーチが「ランナーズハイならぬピッチャーズハイ。僕も入る余地がない」というほど集中。2日前にも140球ほど投げたばかりだが、170球で1度終えた後、12球おかわりした。意図が明確な投球ショー。自身も現役時代200、300球と投げ込んでいた三浦監督も「打者のイメージができる。今日のブルペンだったら金(かね)取れるな」と賛辞を贈った。

新球も実験した。メジャーで流行し、今オフ米国のトレーニング施設で教わったという「スイーパー」。「横に曲がるカーブというか、ちょっと大きいスライダー。もともと持ち球のスライダーはカットっぽく速いので、投球の引き出しが増えれば」とトライした。第4クールでは満を持して、実戦のマウンドに立つ。【鎌田良美】