日本ハムから海外フリーエージェント(FA)権を行使して移籍したソフトバンク近藤健介外野手(29)が日刊スポーツのインタビューに応じ、新天地での1年目シーズンに挑む思いや、日本ハム時代の恩師でもある侍ジャパン栗山英樹監督(61)と戦う3月WBCへの意気込みを語った。元同僚のエンゼルス大谷との再会も心待ちにし、NPB選手たちとの「橋渡し役」にも意欲を見せた。

   ◇   ◇

-FA加入1年目。ソフトバンクでの初キャンプはどうか

近藤 みんな本当にやりやすいように声をかけてくれています。いい体の張りと、いい緊張感でやらせてもらっています。

-刺激的な環境

近藤 やっぱり練習量も多いですし、みんながその中で競い合っている。競争意識を持ちながらできているので、すごくいいんじゃないかなと思います。

-日本代表に選出されたがWBCはどんな舞台か

近藤 シーズン前の大会になるので、そこの難しさが。(21年の東京)オリンピックだったら(シーズン)途中でしたし、プレミア12だったら終わってからだったので。そこらへんの難しさは多少あると思うんですけど、他国もいいメンバーが出てくるし、日本もメジャーリーガーが来るので。難しさはありますけど、またそれが自分の成長にもつながるし、いろんな選手と話す機会でもある。なかなかないチャンスなので、そこはうれしく思っています。

-今までWBCを見てきて、どんなイメージ

近藤 出たことのある人に聞くと「足が震える」だったり「すごく独特な緊張感」と聞いている。それはもちろん国を背負って戦っているし、チームを背負って戦っているので、それはあることだと思う。どこまでかはまだ想像できないですけど、備えたいです。自分がしっかり準備をするだけ。しっかり怠らずやっていきたいと思います。

-栗山監督は日本ハム時代の恩師

近藤 自分にとっては「育ててもらった」という言葉が一番だと思います。チームを離れたけど、また一緒に野球ができるうれしさがある。恩返しができるように、本当に頑張りたいなと思っています。

-日本ハムは16年に優勝したが、自身は故障もあり悔しいシーズンだった

近藤 そうですね…。自分の成績と、チームの成績がリンクしていなかった。なので、悔しい思いはありました。最近はずっとBクラスでしたし。自分の力のなさを痛感しているところではありました。

-改めて栗山監督を胴上げしたい

近藤 もちろんそうです。それはみんな思っていることです。世界一を取るために自分ができることは、早くチームになじんで、自分の役割を理解することだと思います。みんなで胴上げできるようにやっていきたいと思います。

-WBCではどんな役割が求められると思うか

近藤 もちろん、試合に最初から出たい気持ちはあります。だけどメンバーを見て、代打や1点が欲しい場面、塁に出て欲しい場面という「1打席勝負」をイメージしているところもある。自分の役割をすぐに理解して、どんなことであれ侍のチームに貢献できるようにしたいです。

-大谷との再会も楽しみだと話していた

近藤 そうですね。もちろんファイターズ時代もすごかったですけど、どんなスケールアップをしているのか。考え方もある程度、日本ハム時代を覚えているので、どういう考え方に変わったのか。確実に変わっていると思うので。そういう野球の話をするのも楽しみですね。

-他のNPB選手と大谷をつなぐ役割も

近藤 まぁみんな気を使うとは思うし、僕も気を使うと思うので(笑い)。変わってはないと思いますけど、そこはしっかりコミュニケーションを。翔平を知らない選手もいると思うので、コミュニケーションを取っていきたいと思います。

◆近藤の日本代表 21年の東京五輪に出場し、金メダル獲得に貢献。代打出場2回、スタメン出場1回で6打数2安打の成績だった。19年のプレミア12では、1次ラウンドのベネズエラ戦で決勝の押し出し四球。同試合は5打席で1打数無安打も4四球と持ち前の選球眼を発揮し、同大会の初優勝に貢献した。

◆近藤の春季キャンプ 初日の2月1日からフリー打撃で柳田らと快音を響かせた。藤本監督は「近藤は教材になるようなバッティング。若い選手のお手本になる」と大絶賛。10日のシート打撃では3打席で2安打1四球と全打席出塁した。14日の紅白戦でも第1打席に四球を選んだ。16日午後に侍ジャパンの合宿へ合流する予定。