中日ドラフト1位仲地礼亜投手(22=沖縄大)が15日、実戦初登板した。22回目の誕生日に、沖縄電力との2軍練習試合(読谷)に先発。

1イニング限定の登板だったが、最速146キロをマークし、見逃し三振を含め1回を3者凡退で抑え、18日からの1軍合流を引き寄せた。

動じることなく社会人打者を料理した。「もっと緊張した方がいいのかな」と首をかしげるほど。先頭の左打者は初球145キロの直球で中飛、2番も直球で右飛に打ち取った。右の3番打者はカウント2-2からの6球目。142キロ直球を外角低めに決め、見逃し三振でデビュー戦を終えた。「気持ち良く投げられた。昔からやってきた場所で、プロとして初めて投げられ、サポートしてくださった方にいい姿を見せられた」。両親や大学時代の監督、仲間らが見守る中で11球の凱旋(がいせん)登板に笑みを見せた。

結果を伝え聞いた立浪監督も「ケガなく来ている。こっち(北谷)に呼ぶ」と、18日からの第4クールで合流することを明言。21日以降の練習試合での先発登板が濃厚だ。「今日は60、70点。まだまだ上げられる。先発としてもっと長く投げたい。次にプロをしっかりと抑えるためにしっかりやりたい」。沖縄が生んだ即戦力右腕が、故郷でアピールに成功した。【伊東大介】

◆仲地の母夏海さん(47=スタンドから応援)「私の方が緊張しました。息子の持ち味が出せたと思います。一安心です」

◆片岡2軍監督(仲地の初登板に)「バランス的に見てもストライクを取るのに困るタイプではない。そういう面でも心配していない」

◆大塚1軍投手コーチ(仲地を含め若手投手を現地視察)「(仲地は)直球はキレがあり、ラインも出ていた。スライダーも切れていた」

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