右翼の定位置を狙う阪神8年目の板山祐太郎外野手(28)が、3打点の猛アピールで岡田監督をうならせた。楽天戦に「3番右翼」で出場。初回無死一、二塁で右腕の高田孝をとらえ、左中間を割る2点二塁打で新生岡田阪神に初得点をもたらせた。「感覚的にはいいものがずっとある。試合は相手がいる中での対応。自分の中で確実にしていければ」と充実の表情だ。

3回には押し出し四球もゲット。紅白戦も含めた実戦は10打数3安打3打点だ。指揮官も「使わなしょうがないよな。練習でもいい感じで打ってるし、試合でも結果もいい形で出るしな。それはもうしょうがないやん、ずっと出さんと」と開幕1軍は当確の勢いだ。

守備でもランニングキャッチの好プレー。激しい右翼争いについて、板山は「競争があると思って毎日過ごしている。人がどうこうより、自分の野球がうまくなるように」と引き締めた。日に日に存在感を高め、定位置を奪う意気込みだ。【波部俊之介】

○…高山が起死回生のマルチ安打でアピールに成功した。楽天との練習試合に「7番左翼」で出場し、右翼フェンス直撃二塁打を含む4打数2安打。「あまり情報のないピッチャーの中で、自分のポイントで積極的に打っていくことができた」と充実の表情だ。紅白戦では5打席で内野安打1本と、苦しんでいた中の結果。「良い意味で焦り過ぎずというか、足元を見つめながら貪欲に結果を求めていければ」と今後につなげる。岡田監督も「あのライトオーバー、良かったよな。練習でもええ感じで打っているのがゲームで結果が出たら、だいぶ気持ちは違うと思う」と評価した。

○…原口が絶好調だ。初回1死二塁で高田孝の高めを左中間席へ。「いくかなと。しっかりスピンのかかった打球だったので、いい風にも乗ってくれた」。12日の1、2軍合同紅白戦では才木からソロを放ち、早くもチーム最多の2号。14日のランチ特打では岩貞の直球を左翼席へ運ぶなど快音が止まらない。岡田監督も「よう打つな。あんまり風、関係なしに打った瞬間にいったと思ったな」と高評価。一塁大山を脅かす存在が、外野の一角も虎視眈々(たんたん)と狙う。

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