中日新外国人のアリスティデス・アキーノ外野手(28=レッズ)が16日、沖縄・北谷キャンプで行われたシート打撃で大野雄からセンターバックスクリーン左の看板に直撃する130メートル弾を放った。今キャンプでは5日のシート打撃以来、2本目のアーチだが、メジャー通算41発のパワーを発揮しはじめた。

エースのシート初登板で最初の打者として対戦。2-2からの142キロストレートを完璧に捕らえた。覚えたばかりの名古屋弁で「でら、うれしいわ」と切り出すと「真ん中です。看板は壊れているので取り替えないとね」とジョークを交えながら満面の笑み。打たれた大野雄は「バックスクリーン横まで運ばれたのは今までなかったのでね。ショックですよね」と驚きは隠せなかった。

さらに左腕を驚かせたのは2度目の対戦。ツーシームを軽々と中堅フェンス際へ。「腕が長いですよね。あそこまで飛ばすのはなかなかない」と底知れないパワーに舌を巻いた。

ここまで実戦2試合は4打席で3四球と捕邪飛と快音は響いていなかったが、ようやく届いた新バットが威力を発揮した。メープルの白は「ブランキーノ」、黒は「ボビーワンダー」と自ら命名。驚弾は「ブランキーノ」から生まれた。待望の相棒を手にした勢いで小笠原からも中堅フェンス直撃の一打。結局、両左腕からの3打数3長打に「センター方向にいい打球を打てたのはね」と立浪監督も目を細めた。

【関連記事】中日ニュース一覧