ヤクルトは3冠王村上宗隆内野手がWBC代表の強化合宿に向け沖縄・浦添キャンプを後にした。

合流日にもかかわらず午前中にはティー打撃、フリー打撃合わせて140球以上を打ち込んだ。仕上がり具合は「2月半ばなので半分ぐらい」と、3月9日のWBC日本初戦に照準を合わせる。ナインの前では「全力プレーで頑張ります」と出陣のあいさつ。若き主砲が満を持して世界へ挑む。

○…中村悠平捕手は侍ジャパンのマスクをかぶる強い覚悟を持って、強化合宿地の宮崎に入った。出発前にはナインの前で「ヤクルトの代表として日本のために頑張る。緊張はするだろうけど思い切りプレーして来ます」と誓った。緊張の日々が続くが「ダルビッシュさんという大先輩がチームにいるわけだから、大船に乗ったつもりで」と、船頭役の胸を借りてチーム一丸を目指す。

○…「頑張ります」。山田哲人内野手は力強い言葉を残してキャンプを後にした。この日は入念にキャッチボール後、室内練習場でフリー打撃を行った。12日の練習試合DeNA戦では指名打者で2打席に立ち、調整は順調。打撃フォームもキャンプ中に何度も変え「現在は3段階目」と話し、WBC開幕までに1つの答えを出す。

○…WBC代表の高橋奎二投手がキャンプを打ち上げ、宮崎へ入った。「世界一になれるように頑張ります」と気合を入れた。前日15日は本大会での第2先発を想定し、2番手として登板。2回を投げ2被弾を含む4失点だったが、この日あらためて「悪くはなかった」と、初実戦でWBC球への手応えをつかんだ様子だった。

○…青木宣親外野手が今季初実戦で2打席に立った。1番指名打者でスタメン出場。初回は楽天滝中の直球を初球から4球続けてファウルで粘るも結果は二ゴロ。3回2死では滝中のシンカーに空振り三振。それでも現段階で結果は二の次で「試合を経験するのはすごく大切。ボールの見極めは今日は良かった」と自身の状態を確認できた。この日出発したWBC代表の4人には「日本代表としてプレーできることを意気に感じてやってほしい」とエールを送った。

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