WBCキューバ代表に快勝した日本ハム新庄剛志監督(51)は、ご機嫌だった。12安打で11得点と打撃陣が絶好調で「野手は2月1日から今日まで競争しているね。レギュラーを奪うんだっていう毎日がずーっと続いている。素晴らしいです」と、うれしい悲鳴だ。
ポジション争いは、激しさを増している。二遊間争いでは、石井が3安打4打点に本盗と大暴れ。一方、ドラフト5位のルーキー奈良間大己内野手(22=立正大)も、途中出場から追加点の適時三塁打と負けていない。外野に目を向ければ、対外試合で初めて中堅で先発出場した浅間が、6回に右越え2ラン。12日楽天との練習試合(金武)で代打安打を放ち「見てみたい、使ってみたいという気持ちにさせてくれた」と、新庄監督の評価が急上昇していた。
キューバは主力全員が、そろっていない状況。相手の1番打者サントスの走り打ちには「うちの打者の参考になる」と感心しつつも、勝ちきった選手たちの姿が、うれしくてたまらない。新庄監督は「野手陣は誰を使っていいのか…。うれしい悩みですね。良い感じで集中力を切らさずやっていけている」と、競争激化を歓迎した。【中島宙恵】
○…開幕二塁スタメンの筆頭候補、日本ハム石井一成が、3安打4打点に本盗も決めて存在感を示した。2回の第1打席に左前打で出塁すると、暴投と併殺の間に三進し、2死一、三塁から重盗で先制のホームを盗んだ。1死満塁の3回は走者一掃の右中間三塁打。さらに7回も適時二塁打と、止まらない。新人の加藤豪や奈良間ら、ライバルもアピール中。「もっと結果を出したい」と貪欲だった。
○…6回、右翼芝生席に“今季1号”を放り込んだ日本ハム浅間大基は「打った瞬間、行ったかなという感じ。いい感触でした」。キューバ代表の情報は全くなし。「探りすぎて受け身にならないよう意識した」と、相手右腕の直球をすくい上げた。オフに横浜高の先輩、ソフトバンク近藤の背番号8を受け継いだ。外野の定位置争いは激しいが「負けるつもりはない」と目を光らせた。
○…日本ハム新加入のアリエル・マルティネス捕手(26=中日)がWBCキューバ代表として練習試合に出場した。「6番捕手」で先発フル出場。3打数無安打も、9回無死三塁では右犠飛を放ち1打点を挙げた。2-11と大敗も「日本に来て初めての試合だったので緊張感を持って取り組めたと思う。なによりもファイターズと一緒のグラウンドでプレーできて本当に良かった」と前向きに話した。



