WBCで世界一に挑む侍ジャパンのロッテ佐々木朗希投手(21)の単独CM初起用が3日、発表された。「目薬のロート」として目薬の世界NO・1シェアを誇るロート製薬(本社・大阪市生野区)と目薬をはじめとしたアイケアのアンバサダーとして広告契約を締結。第1弾として今月12日から「Vロートプレミアム」の新CMが放映される。

佐々木朗は「夢を持った子供たちの瞳と、未来へ挑戦する方々の瞳がさらに輝けるよう、僕も挑戦を続け、応援していきたいと思います」と瞳をぎらつかせた。昨年に「完全試合バッテリー」として松川虎生捕手(19)と2人でロッテのスポーツガム「GEAR」CMに起用されたが、1人で広告塔となるのは初だ。

最速164キロの直球などが武器の「令和の怪物」にとっては、06、09年のWBCで世界の頂点に立った「平成の怪物」松坂大輔氏(42=野球解説者)の背中を追うことにもなる。同氏も同社広告に起用されたことがあるだけに、松坂級の活躍の吉兆ともいえる。

さらに、過去の同社広告には世界王者の起用がズラリ。テニス界で「グラスの貴公子」と呼ばれた4大大会通算6度制覇のステファン・エドベリ氏、角界では幕内優勝史上最多45度の第69代横綱白鵬(現宮城野親方、37)、eスポーツ界の「東大卒プログラマー」ときど(37)も世界最大格闘ゲーム大会「EVO」ストリートファイター5部門で優勝を果たしている。今回の侍ジャパンメンバー巨人岡本和真内野手(26)や、1月末にロッテのキャンプ地石垣島をサプライズ訪問したサッカー元日本代表の本田圭佑(36)もCM出演経験がある。

今後は「ロートの朗希」として世界中の人々の健康な目を育み、挑戦を応援する取り組みにも関わっていく予定だ。まずは松坂氏に続くWBC制覇へ、目力を強めている。【鎌田直秀】