阪神大山悠輔内野手(28)は23年初長打の弾丸二塁打にも冷静だ。

日本ハム戦の3回2死一塁、吉田の145キロ直球をライナーで左翼線に運んだ。4日オリックス戦以来、実戦21打席ぶりのHランプ。23年実戦14試合目、51打席目での初長打となったが「いい打席もあれば反省すべきところもある。ゲッツーは真っすぐを打ちにいって仕留めきれなかった。まだまだかな」と表情を緩めなかった。

「結果が出るに越したことはないけど、内容にこだわってやりたい」とブレない主砲。反省点は6回1死一、三塁で迎えた4打席目だ。3ボールから右腕宮内の外角低め直球に仕掛けるも、遊ゴロ併殺打に倒れた。岡田監督は「ノースリーから『打て』のサイン出してるけど、『打て』やから全部振るんちゃうよ」と指摘。課題が残った1打席を糧にしたいところだ。

すでに開幕4番は決定済み。期待値が高いだけに、指揮官も本人も簡単には納得しない。岡田監督が久々の快音を「まあ、出ただけやん(笑い)。それでようなった感じはないやん」と振り返れば、大山も「時間はあまりないと思って、1試合1打席を大事に。いいスイングを増やせるよう、タイミングだったり、もう1回しっかり調整したい」と強調。徐々に本番モードに突入する。【佐井陽介】

○…佐藤輝が4試合連続ヒットを放った。日本ハム戦に「5番三塁」で出場。5回1死から吉田の内角144キロに詰まりながらも右前へ運んだ。「徐々にいい感じにはなってきているかなとは思います」。一方守備では3回1死から江越の三ゴロをファンブルしエラーを記録。4回1死では野村の痛烈な打球を捕球できず、二塁打とされ「まだまだ打撃も守備も自分の納得できるようなプレーを出来れば」と引き締めた。

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