阪神岡田彰布監督が伊藤将司投手の状態をギリギリまで見極める考えを明かした。左肩の違和感で出遅れの可能性がある左腕について「1回投げさせてみないとな。まあ、だから、そこの穴はまだ決めてない。ブルペン入って伊藤がどのくらい投げられるか見てからやわ」と説明。有力視される4月1日の開幕2戦目、DeNA戦の登板可否は決断を持ち越した。

状況は厳しい。伊藤将は左肩の違和感を訴え、11日の日本ハム戦(甲子園)の先発を回避。その後も投球練習は再開できていない。この日、鳴尾浜球場の2軍練習に参加した伊藤将は、約50メートルのキャッチボールやダッシュメニューを消化。「なるべく早く上がれるようにやっていけたら」と話したが、ブルペン入りは未定のままだ。

指揮官は代役候補として秋山を1軍に招集。17日からのヤクルト3連戦(神宮)の2戦目となる18日に先発予定だが、天気予報は思わしくない。雨天中止の場合は「もうなあ、次の日(19日)になるな。才木より秋山に投げさそか言うて。試合流れたらなあ。秋山も1回試合投げささなアカンわ」と思案顔だった。

○…秋山が18日のヤクルト戦でオープン戦初先発する。左肩の違和感を訴えた伊藤将に代わり、チャンスが巡ってきた。前回11日の教育リーグ・オリックス戦(鳴尾浜)は8回を3安打無失点とまとめた。「こうして呼んでもらえたので、しっかりいい投球をして、結果を出して自信をつけて。日に日に(状態は)良くなっているので、結果を出して自信にしていきたい」。20年から2年連続2桁勝利を挙げた右腕が、逆襲を期してマウンドに上がる。

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