近鉄、日本ハムの監督としてパ・リーグを2度制した梨田昌孝氏(69=日刊スポーツ評論家)が、23年のパ・リーグのペナントレースを占いました。本音トークと順位つきの大予想をお楽しみください。

◆梨田昌孝氏のパ・リーグ順位予想

1位オリックス

2位ソフトバンク

3位西武

4位楽天

5位日本ハム

6位ロッテ

オリックスは今シーズンも、徹底してソフトバンクをマークした戦いを展開するかもしれない。昨季はともに同率で、直接対決の対戦成績(15勝10敗)によって優勝に導かれた経緯があるだけに負けられない。

オリックスの投手力は群を抜いている。先発は山本、宮城を中心に、リリーフ陣も質量ともそろっているし、20歳の山下ら新戦力も頼もしい。全体的な安定感があり十分に優勝を狙える位置をキープするだろう。

吉田が抜け長打力不足は否めない。森を獲得できたのは心強いが、打線の中心となる杉本が春先からどれだけ働くかで得点力は左右される。活きの良い若手も出てきたし、紅林のレベルアップにもかかっている。

一方、ソフトバンクは近藤の加入で戦力がアップした。栗原が故障から復帰したことで、打線に迫力が感じられる。問題は千賀が抜け、いかに先発ローテーションが安定するかだろう。

リリーフ陣はバラエティーに富んでおり、8、9回はモイネロ、オスナが控えているから、勝ちパターンに持ち込めば計算ができる。オリックス、ソフトバンクの「2強」に、西武、楽天、日本ハム、ロッテがどこまで反攻できるかだ。