元阪急エースで元中日監督の山田久志氏(74=日刊スポーツ評論家)が、23年のパ・リーグのペナントレースを占いました。本音トークと順位つきの大予想をお楽しみください。

◆山田久志氏のパ・リーグ順位予想

1位オリックス

2位ソフトバンク

3位ロッテ

4位日本ハム

5位西武

6位楽天

オリックスにとって、吉田が抜けた穴はなかなか埋まらない。WBCでの活躍が示したように、吉田のハイレベルな打力がもたらした存在感は特別だったからだ。この点は中嶋監督も覚悟しているだろう。

ただ、その吉田の穴をカバーできるのは、12球団トップといえる投手力。山本、宮城、山岡、田嶋、山崎福らがいて、今年は先発として育てる若手で、楽しみな逸材の山下も頭角を表してきた。

リリーフ陣も豊富で、ピッチャーに関しては名前がどんどんと出てくる。頼もしいのは、宗、来田、野口ら野手に成長がうかがえることだ。紅林、太田らも控えるし、若手が勢いをつけて投打がかみ合えば強い。

ソフトバンクの打力はリーグトップだろう。機動力も使える。開幕2カード目に直接対決が組まれている。山本、宮城を立てる戦略か、中嶋監督のことだから違った作戦を用意しているかもしれない。

ソフトバンクは先発する若手が戦力になって芽を出すかどうか。ロッテは佐々木が先発すれば全部勝つだろう。楽しみだ。キャッチャー松川の成長にも期待している。日本ハムは若手野手が面白い。