阪神が今季初のサヨナラ勝ちで接戦を制し、2年ぶりの開幕2連勝を決めた。

5-5で迎えた延長12回2死満塁、DeNA山崎から、近本光司外野手(28)が中越えへサヨナラ打を放った。ベンチ前では岡田彰布監督(65)からハグされ、笑顔があふれた。12回に登板し1回無失点に抑えたルーキー富田蓮投手(21)はプロ初登板初勝利となった。

劣勢をはね返した。先発秋山拓巳投手(31)は立ち上がりをDeNA打線に襲われた。4連打を含む5安打を浴び4失点。ワンサイドゲームになるかと思われたが、阪神も初回に3点を返した。ドラフト1位森下翔太外野手(22)は三塁手宮崎のグラブをはじく内野安打を放ち、プロ初安打を初適時打で決め、初打点を挙げた。 秋山は2回に宮崎にソロアーチを浴びたものの、その後は粘った。3~5回は無失点。5回7安打5失点でバトンをつないだ。 阪神は5回に佐藤輝明内野手(24)の犠飛で同点に追いつき試合を振り出しに戻すと、6回からは村上頌樹投手(24)からの継投リレーで流れを渡さなかった。 岡田監督は立ち上がりに崩れた先発秋山を引っ張り立ち直らせると、継投策をきっちり決めた。劇的な展開で開幕連勝を呼び込んだ。