天理大は投打がかみ合い、甲南大に2連勝して勝ち点をつかんだ。
先発の藤居海斗投手（4年＝近江）は5回3安打無失点。「自分の中での開幕だったので緊張感はあった」と初回に四死球でピンチを招いたが、空振り三振に仕留めて無失点で切り抜ける。試合を通してスライダーの精度に課題を残したが連打を許さず、「状態があまりよくない中で変化球を使って何とか0で抑えることができたので良かった。攻撃につなげる守備ができた」と味方の援護を呼んだ。5回での降板となったが、連勝を呼び込み「全勝がチームの目標でもあり、個人の目標でもある」とまずは好発進だ。
打線もつながった。4回に2点を先制し、5回には2死満塁から主将の中川彰内野手（4年＝天理）が中堅右を越える3点適時三塁打。自身3安打目が大きな追加点となり、藤原忠理監督（57）も「やっぱりキャプテン。昨日の内容があまり良くなかったんですけど、今日はキャプテンにかけてみた。彼の一打で試合が決まりましたよね」と指揮官の期待に応えた。
7回には5点を奪うなど甲南大を一気に突き放して7回コールド勝ち。藤原監督も「2勝で勝ち点を取れたのが大きい」と納得の表情。王者・天理大が5連覇へ向けて好スタートを切った。【林亮佑】
