阪神岡田彰布監督(65)が10日、今季初の「伝統の一戦」を前に「先制口撃」だ。11日からの巨人3連戦(東京ドーム)を前に東京へ移動。5連敗中の宿敵に対してやりづらさを明かすも、「本音のことは絶対に言えへん」とニヤリ。揺さぶりをかけた。不振の佐藤輝明内野手(24)はスタメン起用で復活を待つ方針。08年以来、15年ぶりとなる巨人原監督との対決で老練なタクトを繰り出す。
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岡田監督は原監督との15年ぶりの公式戦での対決を前に「負けてるチームとやるのは嫌やけどな。普通にできる状態じゃないからな。何をしてくるか分からん」と警戒した。5連敗の巨人はメンバーも定まっていない。まだ手探り状態だと問われると「そんな原のことまで知らんよ。(選手を)代えるから手探りだとか、分からへんやん。そんなん(原監督が)本音言うわけないやないか。こっちも本音のことは絶対に言えへんし。言わんよ」。不敵な笑みは、さすがのベテラン監督だ。
1学年下の原監督とは、大学時代から全日本でクリーンアップを組み、プロでもライバル球団の看板選手としてしのぎを削ってきた。第1次政権時には06年から3年間監督同士で戦い、年間での対戦が引き分け、勝ち越し、負け越しと互角の戦いを繰り広げてきた。第2次政権就任直後の昨年10月のドラフト会議では、高松商・浅野を1位指名し、2球団でくじ対決となった。3月22日にオープン戦で1度対戦しているが「この間はメンバーおらんし、初めてみたいなもん」と話す。WBCに岡本和、大城が参加し、梶谷も出ていなかった。
前日9日ヤクルト戦の試合後には「打たなかったら外す」と話していた打率1割6分と不振の佐藤輝についても「そりゃ(気持ち的に)変わるやろ。東京ドーム行ったら。イメージが何かな。狭いっていうかな。すぐ(打球がスタンドへ)行きそうやからな」と話しスタメン継続起用を示唆。復調を期待した。佐藤輝は過去2年、同球場でいずれも敵地で一番多く打点を稼いでいる。左肩の張りで2軍スタートだった岩貞も1軍に合流させる予定で、中継ぎ陣もさらに厚さを増す。本調子ではない宿敵を一気にたたき、首位浮上をもくろむ。【石橋隆雄】



