ソフトバンク王貞治球団会長(82)を大叔父に持つ早大の鹿田泰生投手(3年=早実)が5回を被安打2の1失点に抑え、先発では初勝利となる通算3勝目を挙げた。「初回に崩れてしまったけど、すぐに修正できて(2回以降)ゼロで抑えられたのがよかった。(勝利は)打者のみなさんが打ってくれたので」と冷静に話した。父方の祖母、幸江さんが王会長の姉。鹿田も早実から早大に進学し、背中を追っている。

初回、先頭にストレートの四球を与え、暴投もあって先制を許した。2回以降は立ち直り、5回を被安打2の5奪三振、1失点にまとめた。75球での降板となり、ベンチでは悔しそうな表情を見せた。「もう少し投げたかったです。6、7回、最後まで投げられるように頑張ります」と話すと、小宮山悟監督(57)がすかさず「練習を倍、してもらいます」とはさんだ。