国学院大は投打がかみ合い、接戦を制して1勝1敗に持ち込んだ。

19日の第1戦で、完封された亜大・草加勝投手(4年=創志学園)から、4点を奪った。鳥山泰孝監督(47)は「絶対に負けられない試合で、必死に準備して今日に臨みました。(攻略の)糸口を見つけようと多岐にわたってデータ班とも話したり、コーチとも話しました」と明かした。

初回2死、柳舘憲吾内野手(3年=日大三)が2球目の131キロツーシームをとらえて今春第1号ソロで先制。練習の中で、鳥山監督と話し合っており「心の準備ができていたことが、ホームランにつながったと思う」と喜んだ。

試合前、鳥山監督はイチロー氏(49=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)の言葉を選手たちに贈った。イチロー氏が高校生を指導する際に緊張感との向き合い方について語ったメッセージを引用し「緊張感のある中で野球をしなくてはいけないことは、これから先もある。覚悟を決めて、今日すべて出し切っていこう」。

4打数3安打をマークした柳舘は「打者は受け身になるけど、その中での対抗していく気持ちでした」と振り返った。前回、完封負けした悔しさを胸に、全員でつかみとった白星だった。

○…2番手の坂口翔颯(かすが)投手(3年=報徳学園)が、目標としていた自己最速150キロをマークした。5回2死一、二塁のピンチで登板したが追加点を許さず、4回1/3を被安打2の無失点で今春初勝利。肩の可動域を広げるトレーニングを重ねたことで「楽に、いい力感で投げて150キロを出せた。やってきていることが出ている」と手応えを口にした。