明大の今秋ドラフト候補、村田賢一投手(4年=春日部共栄)が、完封で今春初白星を挙げた。現役最多を更新する通算10勝目を飾った。

勝ち点2同士の法大に2連勝とし、勝ち点3で首位に立った。3連覇を目指しており、田中武宏監督(62)は「いつも村田が投げる時は、打線の『(点を)取ってやろう』という気持ちを感じるが、なかなか取れなかった。やっと勝ちがついたので、残り2カードもしっかり戦ってくれると思います」と話した。

制球が安定した村田らしい投球で、5回まで法大打線をパーフェクトに抑えた。8回無死一塁の場面では、内角へのシンカーで併殺に打ち取った。「狙い通りでした。このへんに投げればゴロになる、というのを練習試合からやっているので、いつもやっていることが出せました」とサラリと話した。

5球団のスカウトが視察する前で、9回を被安打5の8奪三振、1四球で無失点。今春5試合目の登板で、やっと白星がつき「(今春)22イニング投げて援護点が全くなかったので、それに比べれば(8回までの)1-0は多少ラクでした」と頼もしかった。楽天の愛敬尚史アマスカウトグループマネジャーは「コントロールがよく、ゲームをつくれる投手。安定していて、大崩れしない」と評価した。