ロッテがグレゴリー・ポランコ外野手(31)の殊勲弾と、先発小島和哉(26)ら投手陣の踏ん張りで接戦を制し、連敗を3で止めた。

0-0の10回無死一塁で、ポランコが起死回生の右越え2ランを放った。2戦連続弾に「真っすぐを初球から待っていた。自分自身、打った瞬間に最高だと思いました」。楽天内の149キロの直球を捉えた会心の一撃だった。

投手陣も4人のリレーで10回無失点に抑え、勝利を呼び込んだ。小島は安打と四球で毎回の走者を許す7回108球4安打4四球の内容に、「シュートがあまりストライクが入らなくて…。三振をとる投手ではなく相手が打ってどう結果になるかを求めているので、それにしては球数が多い」と反省。6回には投直をグラブでたたきおとして一塁走者も打者走者もアウトにし、7回にはけん制で一塁走者を刺すなど、技術も示した。8回以降はルイス・ペルドモ投手(29)、沢村拓一投手(35)とつなぎ、10回は益田直也投手(33)が3者凡退で締めて9セーブ目を挙げた。

吉井理人監督(58)は9回まで決定打を欠いた野手陣に「今日は競馬用語で言ったらかかり気味で行っていたので、そのへんの折り合いをしっかり出来るように若い子たちにも経験を積んでほしい」と要求。今季2度目の安田の4番起用だったが「若い子がいいところでスコーンと打ってほしいと思っています。安田やね。ランナーのいる場面で一発」と名指しで期待した。ポランコの2戦連発には「ビックリしました。スイングスピードが速いのは分かっているから、しっかりバットが良い角度で入ればホームラン打てるバッターなのでね。これが本物かどうかは、もうちょっと打席を見ないと分からないです。本物であってほしいと思っています」とさらなる活躍を求めた。【鎌田直秀】

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