大産大・松田琢磨投手(4年=大冠)が今春7勝目を挙げた。同リーグ1部では18年春の関西国際大・武次春哉以来。

最終戦は、甲南大に9安打されながら7回1失点でまとめた。「今日は全然でした」と苦笑いしたが「今季はどのカウントでも変化球でストライクが取れるようになった。チームの柱になっていく上で、勝たせないけないと感じていた。やるべきことをやって、結果につながった」と充実感に浸った。

責任感が成長を後押しした。開幕前まで調子が上がらなかったが、リーグ戦に入ると安定した投球を連発。1回戦、3回戦と投げ続け優勝争いに貢献した。エースとして責任を背負う過程で、プロ入りへの意欲も出てきたという。

186センチの長身から投げ下ろす最速149キロの速球に、スライダーなど鋭い変化球を織り交ぜる本格派。まだ細身だが、その分の伸びしろに期待するスカウトもいる。「プロに入ってからが勝負だと思う。体作りから見直して、パワーアップして秋を迎えたい」と勝負のラストシーズンを見据えた。