プロ野球史上2位の通算106三塁打を記録し、62年日本一の東映で外野手として活躍した毒島章一(ぶすじま・しょういち)氏が14日に死去したことが15日、分かった。87歳だった。

毒島氏は群馬県出身。桐生高時代は51年夏に1年生で甲子園に代打出場。右投げ左打ちで高校時代は投手だったが、54年の東映入団後、外野手に転向した。走塁技術が高く、歴代1位の115三塁打を記録した福本豊(阪急)に抜かれるまで、106三塁打はトップだった。57年6月23日近鉄戦ではサイクル安打を達成。61年から62年にかけて記録した900打席連続無併殺打は、今でもパ・リーグ記録だ。

62年には張本勲、土橋正幸ら個性派が集まった「駒沢の暴れん坊」こと東映を主将として引っ張り、日本一。「ミスター・フライヤーズ」として知られた。通算2000安打まであと23本と迫った1977安打で71年引退。ベストナインを3度(57、58、66年)受賞した。オールスター出場8度。引退後は日拓、西武でコーチ、スカウトを歴任した。

通夜は19日午後6時から、葬儀は20日午後1時から、富士見ケ丘駅前ホール(東京都杉並区高井戸西2の8の1)で。喪主は長男大輔(だいすけ)氏。