新潟アルビレックスBCは8-2で神奈川ッフューチャードリームスを破り、連勝を6に伸ばした。

2番手で今季初登板の2年目左腕・岩鼻勇輝(24)がプロ初勝利。2-2の5回から2回を1安打無失点に抑えると、この間に打線が4点を挙げ勝ち越した。

「思いがけない形で初勝利。率直にうれしい」と笑った。左のサイドスローからスライダーと直球でコーナーを突いた。5回に1死から左前打を許すが後続を併殺に仕留める。6回は3者凡退。味方打線は5回に勝ち越すと6回には3番熊倉凌(24)の二塁打で3点追加。試合の流れを作る投球で援護を引き出した。

22日に練習生から選手契約に変更。新人だった昨年8月に右足首を負傷し練習生になり、そのまま開幕を迎えていた。橋上秀樹監督(57)は「オフもよく練習していた。どこかで使おうと思っていた」。冬場は体力強化など休日返上で自主トレ。その姿を指揮官は見ていた。

最初のチャンスをものにし、チームの勢いもつないだ。それでも「自分のようなタイプは失敗したら明日はない」と岩鼻は喜びもそこそこに気を引き締めた。【斎藤慎一郎】