2部優勝の城西大が接戦を制し、2勝1敗として16年秋以来13季ぶりの1部復帰を決めた。

1部最下位だった武蔵大は12季ぶりに2部降格となった。

城西大打線は6安打で効果的に3点を挙げ、エースの中川響投手(4年=岡山学芸館)が中1日の先発で7回を被安打4の1失点にまとめた。入れ替え戦は、第1戦を4-5で落とし、第2戦に3-1で勝利。2連勝で1部昇格を決め、就任5年目の村上文敏監督(60)は「1回負けてもう死んだ身だから、悔いを残さないようにしようと話していた。昨秋の入れ替え戦で負けた経験をしている選手が多いので、それが役に立った」と話した。

頼もしい主将が2打点を挙げた。1点を追う2回2死、フルカウントから池永佑斗内野手(4年=東京学館浦安)がスライダーを左翼スタンドへ運んだ。公式戦初本塁打が同点ソロ。

さらに1-1で迎えた4回1死一、二塁で左前打を放ち、勝ち越した。試合後は、何度もスタンドに向かってガッツポーズ。「うれしいです。野球人生で1番うれしい。野球っていいスポーツだなと感じました」と喜んだ。

いつも前向きで明るい性格の持ち主で、本人も「言葉で選ばれた主将」と自覚する。試合前の円陣では「負けたら俺のせい。俺に付いてこい!」とチームを盛り上げ、その言葉通りになった。打順は7番で、村上監督は「キャプテンが打つとは、予想だにしなかった」と笑顔だった。

秋季リーグは、13季ぶりの1部で戦う。池永主将は「1部でやるからには、全国を目指せる。より結果を出したい」と意気込んだ。