西武が交流戦初戦に敗れた。これで5月の成績は6勝16敗1分けと、5月だけで10の借金を作ってしまっている。この日は初回、先発与座が連続三塁打などで、試合開始5分のうちに2点を失った。

試合開始早々に失った2点が、今は重い。この日を終え、5月の1試合平均得点は1・96点。山川がおらず、ベテラン中村も脇腹を痛めた打線は、得点力がぐんと下がっている。

それでいて「追う展開」が多い。5月ここまでの計210イニングの攻撃のうち、53・3%にあたる112イニングが、相手にリードされた状態での攻撃になっている。

逆にリードした状態での攻撃イニングはわずか17イニング(8・1%)。4月は好調だった先発投手陣が先制を許し、それに追いつけない展開が続く。

松井稼頭央監督(47)はこう話す。

「投手も先制点は(ダメ)と思いながら投げているし、野手も何とか先制点を取れるようにとやっている中、結果的にこういう結果になっていますのでね。そこは自分自身もしっかり受け入れているし、その中でリズム翌できるのが理想ですけど、何とかその中でも守りの方で最少失点に抑えてくれているのでね。1つのきっかけもそうでしょうし、それを待つんじゃなく何とかチームでしっかりとつかんでいけるように、また明日からやっていきたいと思います」

苦しい5月も残り1試合になった。安打数は少しずつ増えてきた。何とか抜けたい。【金子真仁】

【関連記事】西武ニュース一覧