楽天田中将大投手(34)が、6試合ぶりの白星を挙げた。

積極的にスイングを仕掛けるDeNA打線に、ツーシームを主体にスライダーで両サイドを突いて揺さぶった。ゴロを打たせ、7回を4安打1失点。4月14日ソフトバンク戦以来の3勝目、交流戦での勝利は13年6月16日阪神戦以来10年ぶりとなった。試合後はお立ち台に上がり、「ふがいない投球が続いていたので、なんとしてでも勝つという気持ちだった」と拍手に笑顔で応えた。

勝ち星から遠ざかっていた上に、前回登板までの直近2試合で計9回0/3を11失点と納得できない投球が続いた。1カ月半の時間を「しんどいっすよ。しんどかったですね」と胸中を明かした。それでも少し間を空け、「勝ったから…」とホッとした表情だった。

先発陣では早川、ルーキー荘司ら若手たちの奮闘が続いている中、28日には1軍選手全員で交流戦の決起集会を行った。チームの結束も強くなり、雰囲気はいい。「ここからしっかり1個ずつ勝っていって、交流戦優勝を目指してやっている。みんなでまた頑張っていきます」。そこへ導くため、マウンド上で試合を作り、勝利を呼び込み続ける。【湯本勝大】

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