広島経済大は国際武道大に終始主導権を握られ、8回コールドで敗戦した。4大会連続で初戦敗退となった。

先発の倉本裕翔投手(4年=広島商)は初回こそ3人でテンポよく打ち取ったが、2回につかまり2失点。2回1/3を5失点で、試合を作れず降板した。

5回には山田京介外野手(4年=高知商)による右越えソロ本塁打が飛び出したが、打線は3安打と沈黙し、得点はこの1点に終わった。

倉本は不調ではなかったと振り返りつつも「スタンドで応援してくれている仲間たちを思うと、試合を作れず申し訳ない」と反省。入念な準備をした上で挑んだが、全国舞台で力不足を痛感した。それでも「(敗戦したが)チームが1つになって一体感を感じられた」と経験を糧にできるようにと前向きに語った。

堤裕次監督(36)は、「守備がかたかった。守備でリズムを作れなかった」と敗因に3失策を真っ先に挙げた。全国大会に出場してこそ、自分たちの現在地を知ることができる。「ここに連れてきてくれた4年生には感謝しないと」と選手たちをたたえ「投手力も含め、すべてにおいてレベルを上げていかないと」と誓った。