8年ぶり3度目出場の仙台大(仙台6大学)は、延長10回タイブレークの末に桐蔭横浜大(神奈川)に勝利した。森本吉謙監督(48)は「相手も好投手なのでロースコアになると予想していた。10回は代打陣がよく打ってくれました」と話した。

0-0のまま延長戦に突入し、10回に桐蔭横浜大(神奈川)のプロ注目エース古謝樹(たつき)投手(4年=湘南学院)をとらえた。1死満塁、代打の高田直輝内野手(4年=西脇工)が直球をとらえて右犠飛。待望の1点が入った。「自分しかいないと思っていた。自分で決める気持ちでした。プロ注目の投手と聞いていたので、自信のある球を打とうと思っていた。うれしいです」と狙い通りの犠飛だった。リーグ戦も代打出場が多かったが、人一倍練習をする姿を、森本監督は見ていた。「試合に出られなくても気持ちを切らさずに、コツコツやっていた。もう彼しかいないと思って、信頼して送り出しました」と明かした。

接戦での勝利を手にし、ドラフト候補の主将、辻本倫太郎内野手(4年=北海)は「(過去2回の神宮大会で)なかなか全国1勝に届かなかったので、3大会目でようやく勝てて、チームにとって自信になります」と笑顔だった。