中部学院大(東海地区)は青学大(東都)に投打に圧倒され7回コールド負けした。

初の4強入りに届かなかった。痛恨は2回。1点を先制されたあと2死満塁までこぎつけた。しかし小川夢叶(ゆうと)投手(3年=栄徳)の直球が高く浮き、中島大輔外野手(4年=龍谷大平安)に満塁弾を浴びた。間宮大貴監督(34)は「起こってほしくないことが起きてしまった」。相手の先発がプロ注目の常広羽也斗(4年=大分舞鶴)だけに重すぎる5点だった。

好右腕に対しては「早いカウントから打つ」「ステップを小さく」「バットを短く持つ」「上からたたく」「強振しない」などの指示が出ていたが、6回まで3安打と手も足も出なかった。

同監督は「直球の伸び、質、勢いが違う。変化球のレベルも高い。こういう投手から点を取れないと全国では勝てない。個々のスイングの強さやコンタクト能力を上げていかないと」と脱帽した。

リーグ戦優勝のあと、東海地区代表決定戦の三つどもえは決着がつかず、3日にわたって6試合も戦った。今大会は東京ドームで大学初の2勝を挙げたが、日本文理大(九州地区北部)戦、天理大(阪神大学)戦とも延長11回の大熱戦だった。監督は否定したが、とくに投手陣の疲労蓄積は否めなかった。

4月に就任した間宮監督は「粘り強く戦うのがうちの持ち味。それを発揮して苦しい試合を取ることができた。この山をしっかりと降りて、また秋にいいチームをつくりたい」と長く濃密な春を総括した。【柏原誠】