サイ・ヤング賞右腕が、日本の若き好投手に初黒星をつけた。DeNAトレバー・バウアー投手(32)が、7回2失点(自責1)の好投でオリックス山下舜平大投手(20)に投げ勝ち、自身2連勝で3勝目を挙げた。「非常にいい先発投手の投げ合いだったと思うので、願わくば日本シリーズで彼と再戦できることを楽しみにしています」と、試合後すぐに再戦を熱望した。

ともに最速159キロを計測し、日本球界最高峰クラスの投手戦を演じた。毎回走者を背負いながら、多彩な変化球を交え、9奪三振をマーク。得点圏に走者を背負った2イニングで失点した山下と対照的に要所を締めた。「球の威力、精度、気迫あふれる投球で、才能あふれる素晴らしい投手。もう少し見てみたいと思った」と純粋にたたえた。

サイ・ヤング賞投手の嗅覚ものぞかせた。4回1死、メジャー時代にも対戦したゴンザレスとの2度目の勝負。1ストライクからスプリットチェンジを空振りした時に「『うんうん』ってうなずいてるような表情をしたので、狙われているかもしれないと思って、次はこん身の球を投げた」と159キロの速球で見逃し三振に抑えた。

4回に頓宮にソロを浴び、6試合連続被弾で被本塁打数が2ケタに乗った。フライボールを打たせる投手の宿命と言いながら「いい気分ではないので、1試合くらいホームランをゼロで抑えられるように」と話した。試合前には対決を望んだが、実現しなかった山本と談笑。試合も、試合前も楽しみながら、チームの連勝に貢献し、首位阪神との差を4・5に縮めた。【久保賢吾】

DeNA三浦監督(バウアーの投球に)「回数を重ねる度にいい投球ができている。力もあったし、高めも低めもうまく混ぜながら攻めていったと思います」

【動画】これは手が出ない…バウアー7回5安打2失点9奪三振で3勝目

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