白鴎大（関甲新）が、守備のほころびが敗戦につながり、初の決勝進出を逃した。
4回、先発の松永大輝投手（2年＝東海大菅生）が四球で出した走者を左越え適時打でかえされ、先制点を奪われた。7回には守備の乱れから1失点。投手陣は3投手で6四球と、流れを引き寄せることができなかった。
先発の松永は真っすぐ中心にコースに投げわけ、変化球で打ち取り、5回を投げわずか1安打も4四球で1失点。「自分でも修正しようと思ったんですが、ヒット1本で4四球。打たれた自分が悪い」と、悔しさをにじませた。
初戦の環太平洋大戦ではツーシームとチェンジアップでかわす投球で4安打無失点。「普段はあまり緊張はしないんですが、今日は（明大の）バッターにオーラというか、そういうのに圧倒されていて、ちょっとビビっていたかな…」と、大舞台の怖さを痛感。秋に向け「制球力をもう1度、見直したい」と前を向いた。
初の全国4強入りを果たした春が終わった。藤田慎二監督（45）は試合終了後、涙ぐむ選手たちへ「よくここまできた。6大学の明大と神宮でできた。涙を流せるのは光栄だね」と、語りかけた。頂点へあと2つ。その壁の厚さを肌で感じ、再び挑む秋へ向かう。藤田監督は「選手たちはよく戦ってくれた。全国の大学で4強は大きな財産になった。この悔しさとともに次につなげたい」と、力を込めた。
